同人誌を作ってみよう!
この記事は、初めてイベントに参加する方に向けた情報提供を目的としています。
あくまでも、1つの参考としてください。
そもそも同人誌って?
「同人誌」というと、「アングラなもの」や「オトナ向けのもの」という印象を持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、実はそれらに限らず、様々なものがあります。
個人やサークルによる自費出版のような形態で、発行する人の個性があふれた書籍たちです。
楽曲でいうところの「メジャーレーベル」に対する「インディーズレーベル」のような位置にあり、小規模ならではの様々な特性を持っていることが特徴です。
表現の自由度が高い一方で、
制作や頒布に伴う費用や責任は発行者がすべて負担することになります。
何を用意すればいいの?
同人誌を作るにあたって用意する必要があるものは、主に以下の通りです。
- 原稿
- 筆名(実名でもOK!)
- 連絡先
- 資金
原稿
同人誌の本体部分です。
小説や解説書なら主に文章、マンガやイラスト集の場合は主に絵で構成される部分です。
カラーモードや画像解像度・サイズなどは作成する同人誌の種類をもとに、
印刷所のWebサイトなどで確認しましょう!
設定が間違っていると、ガビガビになったり思った色が出なかったり、悲しいことになってしまいます……
ページ数については、基本的に4ページ単位とされています。
しかし、印刷所や利用するオプション・サイズによって8ページ単位や16ページ単位など、異なる基準が設けられている場合があります。
こちらも利用する印刷所のWebサイトなどで確認しましょう。
奥付について
同人誌の発行・頒布の責任は発行者本人(サークル代表など)にあります。
名刺代わりの意味も込め、必ず奥付を記載して、連絡がつくようにしておきましょう。
奥付の記載例
発行者:【サークル名またはペンネーム】
発行日:【2027年2月7日】(初めて頒布する日)
連絡先:【メールアドレスなど確実に連絡が取れるもの】
印刷所:【印刷所名】(自家印刷・コンビニ印刷などの場合はその旨を明記すること)
自家製本について
家庭のプリンターやコンビニの印刷機など、専門の印刷所を経由しない印刷・製本が「自家製本」で、コピー機を使うことが多いことから「コピー本」などとも呼ばれます。
印刷所の安定した品質や耐久性などに比べると劣る面もありますが、
「いつでもすぐに仕上がる」「出来上がりを確認して調整できる」など、
小回りが利くという利点があります。
自家製本の場合でも、出版・頒布の責任は発行者本人にあります。
必ず奥付を記載するようにしましょう。
筆名
「ペンネーム」「ハンドルネーム」と呼ばれるものです。
身バレ回避やブランディング・ジャンルごとの名義分けなどのために固有の名前を使う人もいますが、実名でも問題ありません。
基本的には識別子であり自由に設定できるものではありますが、
一般的な言葉そのままでは検索性が悪い場合があり、
特殊な読み方だと覚えてもらいにくかったりします。
また、公の場での使用に適さない言葉(差別用語や過度に不快感を与える表現など)は、
トラブル回避のため避けるのが一般的です。
連絡先
万が一、発行・頒布した同人誌にトラブルが認められた場合、
発行者が責任をもって対応できるよう、連絡先を用意しておく必要があります。
SNSのメッセージ機能など、利用時に会員登録やログインが必要となるものは連絡先として認められない場合があります。
メール・電話など、幅広くやり取りができる連絡先を用意しましょう。
資金
同人誌の制作や頒布には、様々な費用が必要になります。
同人誌の発行に必要な資金は主に以下の通りです。
- 印刷代金(自家製本の場合は紙代、インク代など)
- 制作に利用するツールの代金
- 制作に利用する素材の代金
- 保管にかかる費用
- イベント参加費、設営費
- 頒布場所までの輸送費
- 即売会などへの移動にかかる旅費
印刷代金
一般に、印刷部数が少ないほど、1部当たりの代金は高価になる傾向があります。
しかしながら、多く印刷してしまい頒布しきれなかった場合、
後述の保管費用がかさむ場合があります。
頒布できる部数の予測を立て、最も効率的になる印刷部数を決定しましょう。
制作に利用するツールの代金
お絵かきソフトやDTPソフトなど、
原稿を作成するために使用するツールの代金も同人誌の発行に必要な資金です。
月額や年額で契約する定期購入方式となっているツールもあるため、
しっかり計算に含めておきましょう。
制作に利用する素材の代金
表紙絵や挿絵などを依頼したり、特殊なフォントを導入したりする場合、
大きな金額がかかる場合が多々あります。
フォントには定期購入方式のものもあるため、漏らさないように計上しましょう。
保管にかかる費用
印刷部数が多く頒布しきれず家に置いておけない、などの事情により貸倉庫やトランクルームを利用する場合、その賃料が必要になります。
また、印刷から頒布までの期間に貸倉庫などを利用する場合も同様に保管費用がかかります。
後者の場合は印刷所からの直接搬入などで費用を軽減することができる場合があります。
イベント参加費、設営費、手数料など
即売会などのイベントに参加する場合、多くは参加費を支払います。
加えて、頒布スペースの設営資材を準備する必要があります(什器、ポスター、電卓など)。
また、プラットフォームによっては頒布や通販などに手数料がかかる場合があります。
頒布場所までの輸送費
頒布場所までの輸送に宅配便などを利用する場合、その送料が必要になります。
また、自家用車で輸送する場合、ガソリン代・高速道路代・駐車場代などが必要になります。
即売会などへの移動にかかる旅費
オンライン即売会などの場合は旅費を削減できますが、
対面形式での即売会では人の移動に旅費がかかります。
自家用車で移動する場合はガソリン代・高速道路代・駐車場代などが、
公共交通機関で移動する場合は運賃が必要となります。
また、前泊・後泊などを行う場合、ホテル代などが必要になります。
グループにかかる費用(高速道路代など)・個人にかかる費用(列車の運賃、ホテル代など)もしっかり計上しましょう。
作ってみよう!
ここまでいろんな情報を収集したら、あとは作るだけです。
健康のことは忘れずに。
しっかり食べて、しっかり寝て、お風呂に入ってストレッチをしましょう。
健やかな体があってこその素晴らしい創作です。
完成!
おめでとうございます! 同人誌の完成です!
完走した感想はいかがでしたか? 二度とやらない?またまた、ご冗談を。
あとは頒布するだけとなった同人誌、サンプルを1ページずつめくって苦労を思い返しながらも、どこか満たされた思いなのではないでしょうか。
そのうち、当Webサイトに「同人誌を頒布するにあたって」みたいな記事も登場する……
はず、です……
文章:スタッフ S
